「ラグドールの性格・特徴ガイド」マイナーネタまでどこより詳しく

キャットフード博士
今回はラグドールの性格と特徴についてまとめました。
小太郎君はラグドールって知ってる?
小太郎
中型から大型のでっかい猫だにゃ。
首の辺りから毛が長くなってるからブラッシングが欠かせないにゃ。
最近の研究では高齢になると運動を嫌う傾向にあることも分かったにゃ。
加奈子
さ、さすがは小太郎!
親戚だけあって詳しいわね!?

 

ラグドールの一般的な性格

  • おとなしい(おだやか)
  • 情が深い
  • 飼い主に従順(飼い主大好き)
  • 抱っこしてもおとなしい(好きなわけではないかも)
  • 帰巣本能が強い(引っ越しは苦手)
  • 無駄に鳴かない(お腹が減ったり・遊んで欲しい時に鳴くかも)
  • 爪をたてたりひっかいたりも少ない
  • 寛容なので多の動物や先住猫ともうまくやれる
  • しつけし易い

 

ラグドールは抱き上げると脱力して大人しくなる子が多く、英語で「ragdoll(ぬいぐるみ)」からきています。とにかく物静かで、飼い主に対して従順な子が多いので性格的には初めて猫を飼う方でも飼いやすい種類です。

 

無駄に鳴くことも少なく、「お腹空いた!」や「遊んで!」といった要求をする際に鳴くくらいなので隣接したマンションなどでも鳴き声によるトラブルは少ないです。爪をたててひっかいたりすることが少ないので、壁紙などの被害も少なく済むでしょう。

 

帰巣本能が強いので定期的に移動がある方や転勤族の方と一緒に暮らす場合、ストレスとなってしまうかもしれません。引っ越し直後はお気に入りのタオルやぬいぐるみをあげて、ラグドールが自ら動き出すまではそっとしておいてあげましょう。

 

ラグドールのオス・メスでの性格の違い

オス・メスでの違いはラグドールだからといって特別に変わる訳ではなく、一般的な猫と同じようでオスの方がやんちゃで甘えん坊な子が多く、メスはやや神経質で気分屋なので甘えたい時だけ甘えてくる女王様気質の子が多いようです。

 

とは言うものの、純血種なので基本的には性格も似てきますが両親の血統や育った環境によっても性格は大きく変わってくるのであくまで一般的な傾向としてみている方が良いでしょう。

 

ラグドールは毛色で性格が違う?

ラグドールの毛色には色が入る場所によって次の用な特徴があります。

 

  • カラーポイント:顔・耳・足・尻尾に濃い色が入っている
  • ミテッド:足・顎・胸が白く、お腹周りに模様が入っている
  • バイカラー:耳と顔に濃い色が入っている
  • トーティ:2色だが部分的ではなく全体的に混ざっている
  • ソリッド:単色で白か黒

 

色としては茶・グレー・薄茶・こげ茶・ピンクっぽいグレーなど色の濃淡によってもかなりの種類があります。毛色による性格の差はほとんどないと考えて良いでしょう。毛色よりも親の血統や生育環境の方が性格に与える影響は多いでしょう。

 

参考までに毛色の違いによる性格の傾向を「毛色・種類毎の猫の性格ガイド」にてまとめたので参考にしてみて下さい。

 

ラグドールの子猫の性格は?

ラグドールの子猫はまだ性格にもやんちゃな部分が残っている子が多く、噛み癖があったりする子もいるのでしっかりとしつけをしていきたいところです。子供の頃から抱かれると脱力状態になってしまう個体が多いようです。

 

とは言うもののラグドールは一般的な猫とは違い2~3年かけて成長していきます。「子猫の頃は真っ白だったのに大きくなってきたらタヌキのような顔になってしまった!」という印象から性格がガラっと変わったように変わる人もいるようです。

 

もちろん、成長に伴い昔は全力で遊んでいたのに段々と遊ぶ時も手を抜くようになるなど見た目の印象だけでなく性格的な部分も変わる子は多いでしょう。但し、これもあくまで一般論でありいつまでも楽しく遊ぶ子もいますし、子供の頃から抱っこが嫌いな子もいるでしょう。

 

ラグドールの特徴

ここからはラグドールの特徴をまとめました。何度も言いますが、ここでまとめてあるのはラグドールに一般的に言われる特徴であり、ショータイプ(スタンダードにより近いキャットショー向き)の方がより特徴をとらえた子が多いです。

 

逆にペットタイプ(スタンダートから遠く多くはペットショップで販売される)ではところどころで特徴から離れている場合もあります。特徴をとらえていないからといってラグドールではなくなる訳ではないのでその子の特徴として見て上げましょう。

 

ラグドールの顔の特徴

  • 大きくて、幅が広く正三角形の頭
  • 大きく卵型でブルーの目

 

ラグドールと聞くと、画像のように顔の部分にポイントカラーが入った子をイメージすることが多いですが生まれたばかりの子は真っ白で成長するにつれて毛色の濃淡がはっきりとしてきます。

 

ラグドールの毛質

CFAではラグドールはダブルコートで、アンダーコート(短い保温の為の毛)が少なく、オーバーコート(直射日光から皮膚を守る長い毛)が豊富、オーバーコートが体に沿って垂れていて顔部分は短く、肩甲骨の上で長い。尻尾に向かって長くなる。とされています。

 

なんだか長いので「よだれかけみたいな感じで顔の下部分に長い毛があって、尻尾ももふもふなので顔は小さく見える」ってことで良いんでないでしょうか。換毛期なんかに短くなるのはOKみたいです。

 

体格(ロング&サブスタンシャル)

大型種はひとくくりで「ロング&サブスタンシャル」と呼ばれることが多く、ラグドールもその中の1種です。長くがっしりとした体で筋肉質な体をしています。種類によって運動量や運動能力が高い種類と分かれますが、他のロング&サブスタンシャルと比べるとラグドールは運動量が少ない方です。

 

ただ、物怖じせず遊び好きな面を持った子もいるので、大きな体がたまに見せる野良猫さながらの俊敏な動きには目を奪われることでしょう。

 

体重

4.5~8㎏くらいが平均となっています。成猫になるとオスの方がやや大きく5~8㎏、メスが4~6㎏程度になることが多いです。中には10㎏以上に成長した記録もあるので極端に体重が多いからといって下手にダイエットせず、獣医と相談しつつBSCで体系を見ながら判断してあげましょう。

 

ブラッシングが必要

ラグドールの毛は絡まりにくいですが長毛種なので朝晩2回のブラッシングを徹底してあげて下さい。性格的にはとても飼いやすい種類ですが、この部分に関しては手間がかかります。ブラッシング(抜け毛のケア)を怠ると自分で体を舐めた際に毛を飲み込んでしまい、腸内で毛玉となってしまいます。

 

基本的には吐き出すか便と一緒に排泄されるんですが、あまりに飲み込む毛の量が多いと吐き出すことも排泄することも出来なくなり、腸閉塞など命の危険に関わる病気に発展するケースもあります。特に3月と10月は換毛期なので必ず朝晩2回のブラッシングを徹底しましょう。

 

大型種なので成長に時間がかかる

これは大型種全般に言えることですが、一般的な猫(中型で成猫時に3~5㎏くらい)は1歳で成長がほとんど泊まります。しかしラグドールを含む大型種は1歳までに急激に成長した後も4歳頃までゆるやかに成長を続けます。

 

たまに「1歳の時の体重がその子の理想体重」なんて内容を見かけますが、これはラグドールを含む大型種には該当しないので気を付けて下さい。逆に「じゃあラグドールの理想体重はいつなの?」と聞かれても難しく、定期的にBCS(ボディ・コンディション・スコア)で体格をチェックしていくしかありません。

 

運動が嫌い

フィンランドのヘルシンキ大学獣医生物科学部の調査によると11歳以上のラグドールでは29.2%の子に「活動性が低い」という特性が現れたとされています。ラグドールを紹介しているサイトを見ていると「ラグドール=ゴロゴロ・寝ているのが好き」と紹介されていることが多いですね。(詳しいデータについては「「ラグドールがかかり易い・遺伝し易い病気」」を参考にして下さい。)

 

一般的な猫にも言えることですが、シニア猫になると活動時間が少なくなってきて寝ている時間が増えます。ラグドールは得にその特性が顕著に表れることを考えるとシニア期に入った子は飼い主側でしっかりと カロリーコントロールをして肥満の防止が必要 ということが言えます。

 

遺伝的な好発疾患

ラグドールは純血種の中では比較的、体が丈夫な種類であまり遺伝(原因が分からず遺伝と考えられる)する病気はありません。好発に関するきちんとしたデータがある病気は「眼振」のみでした。

 

眼振

「運動嫌い」の部分でも出てきたフィンランドのヘルシンキ大学獣医生物科学部が行った調査ではラグドールは一般的な猫の27倍も「眼振(目が細かく揺れる)」を好発させることが分かりました。但し、一言に「眼振」と言ってもいくつかタイプがあります。

 

  • 病的眼振(止まって何もしていない時)か生理的眼振(動いているものを目で追っている時)か
  • 眼振が水平か縦揺れか
  • 目がぐるぐる回る眼振
  • 急に首を傾ける
  • 歩いていてふらつく

 

タイプや眼振以外の症状によっては脳や三半規管に問題があるケースもあります。ポイントカラー(シャム・ヒマラヤン・ラグドール・ヒマラヤンなど)には眼振が多いとされていますが、もし眼振を見かけたら早めに受診するようにしましょう。

 

Health and Behavioral Survey of over 8000 Finnish Cats

Katariina Vapalahti, imageAnna-Maija Virtala, et al. 2016

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です