【なるほど!】自宅で猫にシャンプーする方法と嫌がる時のコツ

小太郎
やめるニャー!コロス気かニャー!!
加奈子
あんたが脱走したからいけないんでしょ!
体中ドロだらけじゃないの!!
いいから大人しくシャワー浴・び・な・さい!!
キャットフード博士
あらら、小太郎君と加奈子さん今日も大変そうですね。
ここでは自宅で猫にシャンプーをする方法と嫌がる時のコツについて詳しくまとめました。
小さい内から慣れさせることで見ず嫌いを克服できるという説もありますが、どれだけ頑張っても断固拒否する個体はいます。
嫌がる猫が「こうやったら大人しくなった」といった内容もまとめているので、嫌がってシャンプーをさせてくれない子の参考にしてみて下さい。

 

猫にとってシャンプーの必要性とは?

猫は本来、シャンプーを必要としません。これはシャンプーをしなくても皮膚病などを発症しないことからも裏付けされていると考えて良いでしょう。皮膚トラブルで薬用シャンプーをするのはちょっと別で、あれは皮膚トラブルを解消する為にシャンプーをします。

 

基本的には被毛が汚れているから皮膚炎になることはほぼなく、キャットフードのの成分やアレルギー・ホルモンバランスの乱れや皮膚状態の変化などが原因で皮膚病を発症するので、シャンプーによる皮膚病治療には効果があっても皮膚病予防の効果は低いと考えて良いでしょう。

 

そうは言っても、家族として人と暮らす以上あまりに汚れた毛で家の中をウロウロして欲しくありませんし、お腹の調子が悪い時は肛門付近に軟便が付着してしまい不衛生な状態になります。なので次のような子は人と猫が気持ちよく過ごす為にもシャンプーが必要になるかもしれません。

 

長毛種がシャンプーを必要とする理由

本来、猫は待ち伏せ型の狩りをするので、自信のニオイで獲物に自分の居場所がバレないようにグルーミングをしてニオイを防ぎます。この時に汚れや毛の絡まりも自分でケアするのでシャンプーは不要なんですが、長毛種の場合は短毛種と比べて範囲が広い為、グルーミングが不十分で汚れや絡まりが目立ってしまう為、シャンプーが必要になるケースがあります。

 

白猫がシャンプーを必要とする理由

短毛であれば不要ですが、白猫はどうしても汚れが目立ち易いです。特に外に出る子は地面に体を擦りつけたりするとすぐに砂埃で被毛が汚れます。汚れ具合に応じてシャンプーが必要になるかもしれません。

 

避妊・去勢手術をしていない猫がシャンプーを必要とする理由

避妊や去勢手術をしていない場合、繁殖期に入ると「スプレー」という悪臭の強いオシッコを家の中にします。去勢手術をした場合、78%がスプレー行為の抑制につながったというデータもあります。避妊手術ではデータが見つかりませんでしたが、やはりスプレー行為の減少が見られます。

 

去勢や避妊手術をしていない場合、スプレー行為によって肛門周辺に悪臭の強いオシッコが付着してしまい、体臭の悪化につながることがあります。この場合もシャンプーをすることで悪臭を改善することができますが、根本原因はスプレー行為なので避妊・去勢手術を検討してはどうでしょうか。

 

シニア猫がシャンプーを必要とする理由

本来はグルーミングで清潔な状態を保てる猫ですが、加齢に伴い感覚が鈍くなってきます。排泄した後に肛門周辺に便が付着していても気づかず、そのままカーペットや座布団に座ってしまうことも珍しくはありません。シャンプーとまではいかなくても、定期的におしりを拭き取ってあげる必要が出てきます。

 

病気(皮膚病やノミ・ダニの感染)の猫がシャンプーを必要とする理由

病気の種類にもよりますが、ノミやダニに寄生された場合はグルーミングだけではこれらの害虫の糞を取り除くことはできません。また皮膚病の場合も細菌の繁殖を抑える薬用シャンプーを処方されることがあります。

 

猫のシャンプーってどれくらいの頻度でやればいいの?

1 猫にとってシャンプーの必要性とは?」でお話しした通り、本来はシャンプーを必要としません。ニオイや汚れが気にならなければ不要ですが、「定期的にシャンプーをしたい」という方でも月に1回程度にとどめるのが良いでしょう。

 

猫の皮膚に優しいシャンプーなども出ていますが、本来の目的は汚れを落とすものなので、過剰に行うことでどうしても皮脂が余計に奪われてしまい、皮膚のバリア機能を低下させたり、被毛がパサパサになり見た目にも病的になってしまいます。

 

猫のシャンプー時に必要(予め用意しておきたい)なもの

  • 大きめの桶やペット用バスタブ
  • 専用のシャンプー(リンスインが楽)
  • ブラシ
  • 吸水性に優れたタオル(マイクロファイバーがおすす、え)
  • ドライヤー
  • ブラッシング
  • 爪切り

 

シャンプーは専用のリンスインシャンプーが楽ですが、無添加石けんで洗ってよくすすいだ後に洗面器いっぱいにお湯を入れて、オリーブオイルを大さじ1杯くらい入れたものでリンスの代用にできます。リンスインより手間がかかりますが、 後で舐めても平気なのでこれはこれで楽 です。

 

シャンプー前にブラッシングをしておくことで排水溝の詰まりを予め防ぐことができます。また、シャンプーに慣れている子なら良いですが、ほとんどの猫は水に濡れることを嫌い、暴れます。普段は大人しい子でも驚くほど暴れるので事前に必ず爪を切っておきましょう。

 

猫にシャンプーをする方法

お湯の温度は37~39℃くらいに設定し、浴室で扉を閉めて行うと暴れても逃がしにくいです。湯船に水を張っている場合は暴れて湯船に落ちないように必ず蓋をして行いましょう。毛の流れに沿って首から胴体→足→尻尾→肛門まわりといった具合に濡らしていきます。

 

頭に水がかかるとパニックを起こすことが多いので初めてのシャンプーの時は頭は後で濡れタオルなどで拭く程度にしておく方が良いでしょう。足裏や肉球の間などは見落としがちな部分なので忘れずに洗ってあげましょう。

 

尻尾・肛門周辺は念入りに

尻尾の付け根や肛門の周辺には肛門嚢(こうもんのう)と呼ばれるスプレー行為の際に悪臭のするオシッコがでる場所があります。シャンプーする際に絞って洗い流した方が良いんですが、初めての場合は獣医にレクチャーを受けたり動画で予習してからの方が良いでしょう。

 

この辺りは汚れが貯まり易い場所である上に、デリケートゾーンでもあるのであまりに暴れてシャンプーで泡立ててからすすぐのが難しいようならお湯で優しくマッサージしながら洗い流す程度でも良いでしょう。

 

顔には直接水をかけない

シャンプーに慣れてきたら一緒に頭も洗ってあげましょう。ただ、いくら慣れていても顔や頭にシャワーをあてられるとビックリしてしまうので泡立てたスポンジを使って洗ってあげると良いでしょう。目や耳に泡が入らないよう注意して洗います。

 

暴れて難しいようなら無理に洗う必要はありません。(シャワー嫌いになる為)潔く中断して素早くすすいでから後で濡れタオルなどで拭いてあげれば十分です。

 

すすぎは念入りに

シャンプーや泡が残っていると皮膚炎の原因になったり、後で舐めてしまうので可能な限りすすいであげて下さい。シャワーの音を怖がる子が多いのでシャワーは体に密着させてすすぐと大人しくさせてくれる確率が上がります。

 

体の上部から下に向かってすすいでいきましょう。リンスをする場合はこのタイミングで行います。ここでも顔に大量の水がかかると嫌がって暴れる子が多いので、シャワーは首から下だけにして顔は手で念入りにすすいであげましょう。

 

仕上げはタオルドライ→ドライヤー→ブラッシング

シャワーでのすすぎが終わったら吸水性の高いタオルで全身の水分をある程度とってあげます。この時も全身が濡れていることにストレスを感じているので脱走し易いです。浴室内か脱衣所で戸を閉めた状態で行うと良いでしょう。

 

ドライヤーは人には聞こえない高音域の音を嫌がることがあります。あまり耳の近くに近づけずに乾かしてあげると良いでしょう。冬は気化熱で寒くならないよう、事前に浴室内を暖かくしておいてあげると良いでしょう。

 

ドライヤーが近すぎると熱いので距離はある程度離した状態で、ドライヤーを持っている手とは逆の手で猫の体を撫でながら、暑すぎないか確認しつつ乾かしてあげましょう。仕上げにブラッシングをして完了です。

 

猫のシャンプーはしつけられる?シャンプーのしつけ方法

いきなり全身を洗うのはほぼ不可能だと思って下さい。「1 猫・子猫をしつける基本」を参考に、とりあえず浴室でシャワーの音に慣れさせる・まずはお尻だけ洗ってみるなど、ごほうびを使いながら少しずつステップアップしましょう。

 

浴室に興味のある子は以外と多いんですが、いざ締め切るとパニックになる子も多いです。まずは浴室に慣れさせるところから始める必要がある子もいます。この場合、しばらく浴室で遊んだり(おもちゃを浴室に投げ入れる)、浴室におやつを置いて食べさせたりして慣れさせていきます。

 

最初からシャンプーではなく、洗面器にお湯を張ってそっと入れてみます。大人しく浸かっていられたら素早くごほうびをあげます。最初のうちはこのように「水に濡れることに対する恐怖心」をとってあげることから始めます。

 

濡れることに慣れてきたらシャワーを出してみます。(まだ体にかけない)シャワーの音にびっくりする子がいるので、シャワーを出して大人しくできていたらご褒美をあげます。シャワーの音にも慣れてから体にかけていきます。

 

シャンプーのしつけで最も大切なのはあまりに強く拒否するならその日はあきらめることです。強引に続行していも猫のトラウマになってしまい、しつけが絶望的に難しくなります。時間をかけてゆっくりと、「今日はここまで出来たね⁉」と猫と一緒にごほうびを喜べるくらいの余裕を持ってとりくみましょう。

 

【先人の知恵を拝借!】先輩愛猫家が語る嫌がる猫が大人しくシャンプーさせてくれた具体例

  • シャワーの音を怖がるからシャワーは猫の体に密着させてためたお湯で洗う
  • 泡で出てくるシャンプーだと全身を洗うのに時間がかかるから液体シャンプーを薄めて使って素早く
  • 背中側にしゃがみ、前足の付け根あたりを手の平で覆う感じにすると逃げにくい
  • シャワーや直接体に当てずに水の出口にと体の間に指を入れると水圧落ちていいよ
  • 多少強引でも片腕で猫を横から抱きしめるようにするとうちの子は大人しくなります
  • ニオイは気にならないのでお尻が汚れた時にお湯で流す程度にしています
  • うちは長毛なのでシャンプーが欠かせませんが、シャンプーの時は一人が補助で固定役に徹しています
  • 人間が大けがをするのでシャンプーする時は必ず長袖ですw
  • 首の後ろをクリップでつまんでやると大人しくなりますよ
  • 洗濯ネットを切って頭だけ出してやると暴れられなくなるからおすすめ
  • 手作りのシャンプーハット使ってる、最初は気にして外してたけど今は慣れてシャンプーできるようになった

 

ネット上で見つけた先輩愛猫家の方々の上手にシャンプーをするコツをまとめてみました。色々な方法がありますね。「首の後ろをクリップでつまむ方法」は恐らくPIBIのことだと思います。確かに首の後ろ部分をつまむと猫は大人しくなるんですが、力加減によっては痛みを伴うのでクリップよりももう一人補助に入ってもらい、人の力で加減してやって欲しいと思います。

 

また、PIBIに関しては、「効果があった」という回答が81.5%なのに対して「完全に動きが止まった」が40.7%です。つまりは首の後ろを掴む方法は全ての子に効果がある訳ではないということですね。

 

子猫のシャンプーを始める時期

子猫をシャンプーする場合は生後1ヵ月くらいからにしましょう。(目が開いてたらOK)生まれて間もない子だと体温調整ができずに、体が冷えてしまうので気を付けましょう。得に子猫を拾った場合、汚れが気になることがあると思いますが、シャンプーよりも先に寄生虫などの駆除を行う方が優先です。

 

もししばらく保護するのであれば、動物病院にいってワクチン接種などを優先しましょう。どうしても体の汚れが気になるようなら濡れタオルなどで拭くだけでもある程度の汚れを取ることができます。

 

猫のシャンプーの費用・料金はどれくらい?

猫のシャンプーを行ってくれるところは少ないですが、サロンや動物病院の他、ペットホテルにサロンが併設されているところもあるようです。価格は短毛・長毛で値段が変わるケースが多くだいたい以下のようなイメージになります。

 

  • 短毛種:4,000~7,000円
  • 長毛種:5,000~9,000円

 

シャンプーだけではなく、爪切りや耳掃除・肛門縛りなどがセットになっているところが多いようです。体重があまりに重かったり・毛が酷く絡まっていたりする場合はオプション料金が発生するケースもあるようなので、事前に確認しておいた方がよさそうです。

 

猫は犬と違って暴れる為、そもそも「猫を扱っていない」ところも少なくありません。また、「鎮静剤を使用」して行うところもあるのでこの辺りは得に注意して確認するようにしましょう。

 

【もうあきらめた…】猫のシャンプーの代わりになる代案

愛猫家の先人達の中にはもう愛猫にシャンプーすることを諦めた方も少なくありません。そういった方々が使用しているのが「水を使わないシャンプー」です。ここからは猫にも飼い主にもストレスが少ない「水を使わないシャンプー」についてご紹介します。

 

フォーミングシャンプータイプ

ハンドソープのように泡が出てくるシャンプーでタオルなどに泡を取って体を拭きます。香料や着色料など、不要な添加物が使われているものもあります。水で洗い流さないので後で猫が舐めても大丈夫なものを選ばなければいけません。

 

ウェットティッシュタイプ

こちらも水で洗い流さないタイプで、大判のウェットティッシュのようなものを使って全身を拭いていきます。基本的には「舐めても大丈夫」なものが多いですが、成分などはチェックしておいた方が良いでしょう。厚手のものを選ぶと絡まった毛をほぐし易いです。

 

霧吹きタイプ

物によって様々ですが重曹を使ったものが多いです。重曹は涙やけにも使われることがあるので目の周りや口の周りの汚れが落ちると思いきや、意外と落ちないものが多いようです。使用量にもよると思いますが、ニオイには効果があるようです。

 

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