猫の健康診断にかかる料金・金額と受けておきたい項目・頻度まとめ

キャットフード博士
ここでは猫の健康診断にかかる金額や受けておきたい項目・頻度などについてまとめました。
ペット保険に入ろうとした場合、健康診断は必須なので参考にしてみて下さい。
ペット保険に興味が無くても、愛猫の健康状態を把握する為に効果的なので検討してみて下さい。
加奈子
初めて小太郎の健康診断を受けた時は、いくらかかるか分からないからお金たくさんもっていったなー。
小太郎
動物病院は自由診療っていって獣医さんが自由に金額を決めるにゃ。
だから病院によって金額が違うから、病院に直接電話で聞くのが早いにゃ!
博士が最低限受けておきたい検査項目も教えてくれるにゃ!

 

猫の健康診断にかかる料金の平均金額

検査項目 平均金額
初診料 1,000~2,000円
再診料 500~1,000円
血液検査 2,000~5,000円
尿検査 1,000~2,000円
検便 1,000~2,000円
超音波 4,000~5,000円
レントゲン(1枚) 3,500~5,000円
心電図 2,000~3,000円
眼診 1,000~2,000円
フィラリア 1,000~2,000円
FIV(猫エイズ) 2,000~5,000円
Felv(猫白血病) 2,000~5,000円
パルボウイルス 2,000~5,000円
健康診断(コース価格) 10,000~25,000円

 

上記は日本獣医師会がH27年6月に公表している「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査及び飼育者意識調査」をまとめたものです。(一部資料には載っていない項目は独自に調べました)診療料金は獣医が自由に決められる為、価格は動物病院によってかなり差があります。

 

例えば検便の際に採取を無料でやっているところも多い(約7割)ですが、有料(2,000円以下)のところも全体の23%程度あります。また、健康診断もコース料金を設定しているところがありますが、料金や検査項目は病院によって異なります。その為、 確実なのは通える範囲の動物病院に健康診断の費用と検査項目を直接確認する ことです。

 

基本的に初診料や再診料の中に身体検査(体重測定や触診・聴診など)が含まれており、血液検査・検尿・検便・レントゲンあたりが含まれたコースが10,000~25,000円くらいと思って良いでしょう。動物病院によっては検便や検尿・血液検査を院内で検査できるところもありますし、外注に出すことろもあります。

 

一般的に血液検査などは外注の方が専門で行っている為、外注の方が精度が高いと言われています。ただ、結果は後日になることが多く、改めて病院に行き獣医からそれぞれの数値が正常だったか、異常があった数値はどれで、どんな弊害があるのかなどを聞きにいかなければいけません。

 

また、子猫を保護して飼う場合はウイルスや感染症にかかっている可能性が高いので、オプション(むしろこちらをメイン)で検査する必要があります。また、ブリーダーから譲り受けた場合も稀に寄生虫などを持っていることがあるので、家に慣れてきた頃を見計らって検査を受けましょう。

 

猫の健康診断を受ける際に確認しておきたいポイント

  • 健康診断(1日ドックコース)に含まれる診断項目と金額
  • 診断項目以外で調べておきたい項目(オプション)の料金
  • 検便・検尿の採取をお願いした場合の金額

 

料金プランやオプション料金など、「どの検査を受けると何が分かるのか?」・「飼い猫の年齢を考えるとどんな検査を受けたらよいのか?」といったことを事前に確認してから検診を受けることで後々の料金トラブルや病気の早期発見につながります。基本的には 身体検査・血液検査・検尿・検便・レントゲンを受けておけば十分 です。あとは獣医と相談の上で必要なオプションを付けていけば良いでしょう。

 

例えば、若い猫では口腔内トラブルは少ないので「若い内は歯周病などの検査はいらない」といった感じですね。純血種の場合は種類によって好発する病気があるので特定の病気を検査できるオプションを付けた方が良いでしょう。詳しくは右のカテゴリーから各猫種をクリックしてください。

 

猫の健康診断はどれくらいの頻度で受ける?子猫の時期は?

  • 子猫(1歳未満)は頻繁
  • 成猫は1年に1回
  • 老猫・シニア猫(6歳以上)は半年に1回

 

子猫の場合、まずは家に慣れた段階で寄生虫やウイルスなど一通りの検査を受けることを推奨します。(ペットショップから迎える際に既に受けている場合は不要)この時に今後のワクチンのスケジュールを経てるとスムーズに進みます。ワクチン接種の際も健康状態が確認できて初めて摂取できるので、1歳未満は頻繁に検診することになります。

 

少し面倒かもしれませんが、1歳までに2~3回ワクチン接種をします。ただ、その都度簡単な検診を行うのできちんと成長しているか?困ったことはないか?などを獣医に直接相談できる場にもなります。

 

1歳以降になると1年~3年に1回のペースでワクチンを接種していくので、普段の生活で特に異常がなければワクチン接種のタイミングで健康診断を受ければ十分でしょう。6歳を超えると糖尿病の発症率が徐々に上がっていき10歳を超える頃には1.7%が発症するというデータがあります。(出典:アニコム保険)

 

高齢猫・シニア猫の明確な定義(何歳以上)はありませんが、6歳頃からは糖尿病以外の病気も増えてくるので半年~1年に1回程度で定期的に受けておくと病気の早期発見につながり、治療や延命効果が高まります。

 

ペット保険に入っていれば猫の健康診断に使えるの?

ペット保険は健康診断には使えません。保険会社にもよりますが検診以外(ケガや病気)で通院や治療を受けた際に保険金の請求ができるようになります。また、こちらも保険会社や猫の年齢によりますが加入には原則、猫の健康診断書が必要になります。最近は「保険加入に〇歳までは健康診断書が不要」と表記している保険会社もあります。

 

飼い主の申告のみでOKってやつです。ただそういった保険会社にしつこく聞いていくと健康診断が必要であることが分かってくるので、注意して下さいね。だって「野良猫を飼うことにして健康診断を受けずに、あなたの判断だけで申告書に【該当なし】と記入した」だけで保険金がおりると思いますか?

 

ペット保険に関しては人間の保険と同じで、「万が一の時に入っていれば良かった」と思うもので、大きな病気もせずに健康な子にとっては無駄なものです。例えば月2,000円で15歳まで生きた場合36万円の保険料がかかります。我が家に関して言えば、姉猫は尿結石で2回病院に行きましたが、妹猫は7歳で一度も病院に行ったことがありません。

 

検査項目と内容(検査で分かる病気)

  • 問診(普段の生活環境など)
  • 体重測定(適正体重・体系かのチェック)
  • 触診(リンパのしこりや腫れ・むくみのチェック)
  • 聴診(心臓や肺の異音)
  • 血液検査(貧血・ホルモン異常・腎臓+肝臓+膵臓の状態・ウイルス感染・炎症)
  • 検便(寄生虫・細菌・消化器官の異常)当日持っていく
  • 検尿(健康状態や膀胱炎・結石・腎不全体の異常)当日持っていく
  • レントゲン(触診では分からない体内の異常)
  • 超音波(腫瘍や臓器の状態)
  • 心電図(心臓の状態・異常)
  • 目(結膜炎など目に異常が無いか)
  • 歯(虫歯や歯周病全般)の検査

 

基本的には人間の検査で分かる内容と同じです。検尿や検便は病院や保存状況にもよりますが2時間~12時間以内の新鮮なものを用意しなければいけません。(鮮度が良いほど診断結果が性格にでます)採取が難しい場合は病院で採取してくれるところもあります。病院によって採取が無料・有料と分かれるのでこのあたりも健康診断を受ける際に確認しておくと良いでしょう。

 

猫の健康診断を受ける動物病院を選ぶポイント

  • 家から通える範囲にあるか
  • あなたの考えとマッチしているか
  • 分かり易く納得できるように説明してくれるか
  • 院内は清潔か
  • 料金がはっきりと分かり易くなっているか

 

健康診断を機に、今後かかりつけにするかどうかを判断する方も多いので、いざ猫が病気になってしまった際に通える距離かというのは重要なポイントになってきます。(緊急性が求められるような事態になった時に、行ったことがない病院に連れていくのは嫌ですよね?)

 

また、あなたの考えとマッチしているかも重要になってきます。例えば、「無添加で健康的なキャットフードを食べさせたい」と思っているあなたに対して、「療法食はこれしかないから、添加物との前に病気を治す為にもこれを食べさせて下さい。」という獣医に診てもらうのってどうでしょうか?

 

この辺は実際に診てもらって話してみないと分からないこともありますが、親身になって相談に乗ってくれる獣医を探すと良いですね。上記の場合であれば、療法食を探してくれなくてもあなたが探してきたフードに対して公平な目で良し悪しを見てくれると助かりますよね。(中には療法食を売って利益を出したいだけの獣医もいます)

 

また、あなたが納得できるように分かり易く説明してくれるかも重要です。例えばワクチンにはメリット・デメリットがあります。診療料金だけを目的に、ワクチンのメリットだけを伝えてデメリットを教えてくれないような獣医もいます。あなたが必要だと思っているとしてもデメリットまで理解した上で摂取させたいですよね?

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