猫の喘息はどんな症状が出る?治療ってどんなことをするの?原因は?

キャットフード博士
ここでは猫の喘息の症状と治療法・原因などについて詳しくまとめました。
参考動画も載せているので「飼い猫が妙な咳をしている」という方は参考にしてみて下さい。
加奈子
え、これが喘息なの?
これくらいなら普段小太郎もやってるわよね?
小太郎
それはたぶん、毛玉を吐こうとしてる時にゃ。
加奈子ちゃんに限らず、咳やくしゃみと喘息との区別は飼い主さんじゃ難しいにゃ。
できたら動画を撮っておいて獣医さんに相談するのが良いにゃ。

 

猫の喘息発作の症状を撮った動画


もとの動画はこちら

症状としては上記の動画を見て頂くのが早いでしょう。 原因は様々ですが何らかの原因で気管支が収縮することで呼吸困難となり呼吸が荒くなります。また、上記のような咳をします。くしゃみの場合もあるようで一見すると毛玉を吐く時や嘔吐の時に見られる仕草ですが喘息発作の場合は何も吐きません。

 

ただ、喘息による咳が酷い場合には吐いてしまうこともあるようです。気管支が狭くなっているので呼吸がしにくく、口の粘膜が青白い状態(チアノーゼ)や口から下を出しての口呼吸にもなります。状態にもよりますが、最初の内は月に1~2回見かける程度だったのが少しずつ酷くなり1日に3~4回現れるようになります。1回あたりの発作は2~30分で収まります。

 

上記はyoutubeからの転載ですが、上記以外にも喘息発作と見れるような動画がいくつかあります。また、咳の感じもそれぞれ微妙に違うので参考に検索してみて下さい。

 

猫の喘息の治療方法は?治るの?

  • ステロイド剤:抗炎症・免疫抑制
  • エピネフリン:血管の拡張・血圧をあげる
  • エアゾール療法:粘膜の保護・不快感を取り除く
  • 気管支拡張剤:縮まった気管支を広げる
  • 酸素吸入:発作の度合いによっては酸素吸入
  • 気管洗浄:気管洗浄で出たもの(アレルゲンなど)で検査する
  • 血液ガス検査:治療法が合っているか検査する

 

喘息の治療は早期に発見し治療を開始することで1~2ヵ月で完治し、以降の再発も無くなるケースがあります。逆に「なんだろう?」「まぁ吐いてないし、大丈夫だろう」と放置した結果、重症化してしまい完治が望めず薬とずっと付き合っていかなければならなくなるケースもあります。

 

その子の状態や獣医によって薬や組み合わせを変えて治療を行います。早期発見と同様に大切なのが治療を途中で止めないことです。「発作の頻度が減った」・「咳が収まった」と飼い主の判断で治療をやめると再発し完治が難しくなるケースがあります。治療を止める場合は獣医からOKが出てからにしましょう。

 

猫が喘息発作を起こす原因

  • 遺伝(シャム)でやや起こり易い
  • 肺炎を患ったことがある子に多い
  • アレルギー反応(ダニ・ホコリ・香水・殺虫剤・花粉・薬など)
  • その他(ストレス・冷たい空気・タバコの煙)

 

一般的に言われている猫が喘息を起こす原因としては上記です。ここではアレルギー反応による喘息発作のメカニズムを解説します。アレルゲンを吸い込むことによって気管支が収縮していき「動画のような症状」が現れます。似たような症状を起こす病気に気管支炎があります。

 

気管支炎の場合、気管支が炎症した状態が続くので症状が慢性的に続きます。喘息発作の場合は症状が現れるのは2~30分で症状が治まると何事もなかったように活動します。進行具合は個体差があり、数週間で悪化することもありますし数年かけて喘息発作の頻度が増えることもあります。

 

アレルギー性の場合、季節性(花粉)があるのか?決まった場所に行った後に発作が起こる場合は、押入れならダニやホコリ、部屋なら芳香剤や香水・消臭剤など、どんなタイミングで発作を起こすのかをよく観察することで、アレルゲンを推測し発作を防ぐ手助けになることもあります。

 

時には別の病気で処方された薬にアレルギー反応を起こしてしまうこともあります。ワクチンは特にアレルギー症状が重く出ます。もし、決まって処方薬を飲んだ後に喘息発作が起こるのであれば、その旨を獣医に伝えて他の薬を処方して貰えるように相談してみましょう。

 

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